薩摩川内市 認可保育所 共同保育所ひまわり園 letter
魅力ある職場づくり好事例集 笑顔かがやく園づくり(2020年3月発行)より
共同保育所ひまわり園の魅力
魅力ポイント1 制作物や業務の見直しを行い、負担軽減
〝思い〞を同じにした仲間の手助けで負担も軽減
誕生日やクリスマス、卒業式など、手作りのおもちゃやプレゼントにこだわっている「ひまわり園」。けれども、そうした行事ごとの制作物が、職員の残業や持ち帰りの業務につながっていました。
見直すきっかけになったのは3年ほど前。一人の保護者のこんな言葉でした。「先生、こんなにたくさん大変でしょう? もっとシンプルでいいのよ」。それから、職員全員で制作物や業務の見直しを始めます。
その一つが、法人内の地域活動支援センター「デイハウスびぃ」に制作物を委託したことです。
「〝子どもたちの喜ぶ顔が見たい〞と、デイハウスの皆さんが心を込めて作るおもちゃやプレゼントは子どもたちにも大人気。保育士の負担軽減はもちろん、センターで働く仲間たちの継続的な仕事の確保にもつながっています」
魅力ポイント2 働き方を気軽に相談でき、無理なく働ける
大変なときこそ「お互いさま」
「働きながら子どもを産んで、ここで育ててほしい」と話す主任の小濱田さち子さん。保育士が不足していたときには、薩摩川内市に相談・連携しながら、採用した職員の子どもも一緒に入所できるようにして雇用 につなげました。「周りがサポートし、授乳時はクラスを抜けて子どもの元へ。園のみんなで子どもを育てています。育児や介護、大変なときこそ〝お互いさま〞で助け合える環境です」
魅力ポイント3 地域の絆が子どもを見守り、職員を支える力に
行事のときはボランティアで
卒園式などの行事では、退職した職員や卒園児の保護者たちもボランティアで手伝ってくれます。卒園証書やそのホルダーも一つひとつ手作り。「子どもたちを見守ってもらうとともに、職員を支えてくれています」と園長の愛甲さん。
8月の夕涼み会では、地域の人たちを招いて、子どもたちと一緒に交流するのが恒例となっています。
共同保育所ひまわり園 園長あいさつ
子どもが「生活の主人公」となる保育を目指します
園長
愛甲 明実さん-
「〝働く家庭の手助けに〞〝困っている人を助けたい〞そうした保護者や地域住民、職員の思いから始まった共同保育所 ひまわり園。今、設立時のメンバーは誰もいませんが〝みんなで作った保育園だから、みんなで守り育てていく〞という理念はしっかり引き継がれています」と園長の愛甲明実さん。
目指しているのが、子どもを真ん中に「子どもが生活の主人公」となる保育。「子どもは命を授かったときから一人の人間。さまざまな意見に耳を傾け、よりよい自分を選び取っていける軸のしっかりとした人間へと育っていけるように手助けしていくのが私たちの務めです。近年では〝俺たちのことは俺たちで決める〞と言い出す子どももいて、それを聞いたときは本当にうれしかったですね」職員の心の健康が大事
そうした保育を継続していくためにも大切にしているのが、職員自身の家庭と仕事のバランス。「福祉施設で働いたり、支援をする上では、心が健康であることが大事。年間130日の休日に加え、〝お互いさま〞の心で家族や自分の用事を優先させるなど、有休を取得しやすい環境づくりにも取り組んでいます」。保護者からの相談・支援をはじめ、職員の細かな相談にも応える愛甲さん。「保育士のやりたい保育、得意分野を生かせる職場、それを支えていくのが園長の役目です」
〝共同保育所ひまわり園〟の概要
名称 | 社会福祉法人 麦の芽福祉会 認可保育所 共同保育所ひまわり園 |
---|---|
住所 | 薩摩川内市中郷町5629 |
TEL | 0996-25-1528 |
URL | https://himawari-en.webnode.jp/ |
施設概要
設立 | 1976年 |
---|---|
園児 |
・・・計93人 |
職員 |
・・・計32人 |
※2019年12月現在
職員待遇
-
平均勤続年数 6年(常勤) 平均残業時間 月6時間 育休取得者数 7日(常勤とパート合わせて) 有休消化日数 2人 ※2019年度実績