南九州市 認定こども園 大川こども園 letter
魅力ある職場づくり好事例集 笑顔かがやく園づくり(2020年3月発行)より
大川こども園の魅力
魅力ポイント1 役割分担でノー残業を徹底!
役割分担で業務の効率化を図り、助け合うチームへ!
これまでも「時間になったら帰りましょう」といつも声を掛け合っていた、という大川こども園。
2年前に短時間勤務の職員を2人採用し、業務を細分化。一人ひとりの役割を減らすことで効率化を図り、”ノー残業”の体制が強化され、平均残業時間は月1時間となりました。
「まず、朝の受け入れと掃除に入ってもらい、担任が保育に専念できるようになりました」と話すのは、主幹保育教諭の吉永恵理さん。午前中だけ勤務する職員は、全体の様子を見ながら、作り物を中心に行事の準備を進めます。
「おかげで大きな行事の前でも、定時で帰れるようになりました。時間内に作業が済むことで、業務を持ち帰ることもめったにありません。何よりも、仕事の効率化のために、時間の使い方を意識するよう、みんなが変わりましたね」とスタッフは笑顔です。
魅力ポイント2 連絡帳の廃止で休憩時間を確保
保育の様子はブログで発信
昨年4月、連絡帳を廃止しました。「一番の理由は職員の休憩時間の確保のため。保護者への説明で理解していただきました」と話す園長の瀧さん。
代わりに、体温・排便など必要事項のみを記録する簡略版の連絡帳を作成。必要な連絡は一斉メールで配信し、保育の様子は、毎日のブログで伝えています。また、行事や参観日以外でも普段の生活を見られるよう、園を開放しています。
魅力ポイント3 全員参加の昼ミーティングで情報共有
全職員が集合し、園全体を把握
職員が昼休憩で交替するタイミングで、毎日必ず行っているのが昼ミーティング。クラスに配置した見守りの職員以外、全職員が集合し、情報共有しています。
自分のクラスのことだけでなく、園全体を把握し、子どもたちと保護者に対して声掛けできるように心掛けています。この情報共有の場が、仕事の効率化につながっています。
大川こども園 園長あいさつ
今働いてくれているスタッフを大切にしたい
園長
瀧 泉さん-
大川こども園の園長を務める瀧泉さん。自身も2人の子を持つ母親で、娘も園に通っています。
「大切にしているのは、遊びや体験を通した学び。この園で働き始めた当初、子どもたちがテレビを見ていたので、すぐさまテレビを捨てたんです。保育のプロである職員が子どもたちのために〝遊び〞を提案することで、遊びを展開できるようになり、だんだんとみんなが変わってきました」
大量の積み木を購入したことをきっかけに、プラスチックのおもちゃを全部廃棄。「子どもたちも生き生きと変わりました。環境さえあれば、自分たちで世界を作り出せるんですよね」とにこやかに話します。「みんなの顔を見たいから」
瀧さんの朝は、管理する事業所全ての朝礼に参加することから始まります。
「園もクラスごとに回って声を掛けます。職員と園児みんなの顔を見たいから」
月1回の職員会では、全職員が反省と目標を発表します。瀧さんはそれをノートに記録。悩みを共有し、振り返りができるようにしています。
園や施設の情報はブログで積極的に発信。「ブログを見て」と県外の就職希望者から問い合わせがあり、採用にもつながっています。「地方では過疎が進み、人材確保が難しい状況。今働いてくれているスタッフを大切にしたい。結婚・出産、子育て中も働きやすい環境を整えて、長く働いてもらえたらうれしいです」
大川こども園の概要
名称 | 社会福祉法人 大川福祉会 幼保連携型認定こども園 大川こども園 |
---|---|
住所 | 南九州市頴娃町別府6597-3 |
TEL | 0993-27-4858 |
URL | http://www2.synapse.ne.jp/ookawa/nursery/ |
施設概要
設立 | 1958年(2018年に幼保連携型認定こども園へ移行) |
---|---|
園児 |
・・・計44人 |
職員 |
・・・計18人 |
※2020年2月現在
職員待遇
-
平均勤続年数 6年 平均残業時間 月1時間 育休取得者数 1人 有休消化日数 4.4日 ※2018年実績